モデルK-HC1000
測定可能な部品類
注、国内販売に限定
自動車電装、電子機器業界から信頼されて約190台が使用され、幅広くご愛用されてます。
東北特殊鋼㈱では、部品をそのまま試料に.して非破壊で自動測定できる画期的な軟磁性材料の測定機器HCメーターを開発しました。
従来、軟磁性材料の磁気特性測定方法は、B-HループトレーサーとVSM(振動試料型磁力計)に代表されています。B-Hループトレーサーの試料は主にJISリングを使用されています。VSMの試料は主に球体を用い共に試料形状が限定されています。また試料造り、リングの巻き線から測定まで熟練技能者を必要としています。
部品をそのままHCメーターにセットするだけで、自動計測し測定結果をデジタル表示します。誰でも簡単に約30秒程度で測定が可能です。
軟磁性材料は、切削、曲げ加工、カシメ加工による歪みに敏感に反応し磁気特性が変化します。加工歪みが大きくなるとHCが大きくなり磁気特性が劣化していることがわかります。
パーマロイ材の小さな部品の例。
材料の特性をB-Hループトレーサーで評価していましたが、製品の出荷検査と相関が取れなくて現場の品質管理をどうしたら良いか悩んでいました。
デモしたところ、HCメーターで部品の測定したデーターと、製品データーの相関が取れていることが確認されました。簡単に製造工程管理が出来るとして研究所で1台、工場で1台購入して頂きました。
従来は、軟磁性材部品を他の部品でと組み立てて、製品の出荷検査で不良となった場合、製品廃却ということになります。軟磁性材部品を組立前にHCメーターで測定し良品だけを組立てれば、不良の発生を低く出来ます。仮にHC特性が不良となった場合は、軟磁性材料の部品を再熱処理をすることで周辺部品まで救済出来て歩留まりアップが可能です。
研究開発において、部品を解析する場合、材料成分は分析すれば図りますが磁気特性は、今までは推測が出来ませんでしたが、このHCメーターで測定することで推測が可能です。
部品が変わるたびに測定治具を揃える必要は無く、両面テープにセットするだけです。
磁気検出には、ロックインアップを採用し、精度と再現性を高め、更に高感度、低ノイズ化を図り、完成度高い非破壊自動測定機器です。
取扱いが非常に簡単な為、大変好評な測定機器です。
1、測定可能材料
パーマロイ、純鉄、電磁ステンレス、
パーメンジュール等ソフト磁性材料全般
2、磁気特性への影響把握
熱処理条件、熱処理炉内バラツキ等
溶接、冷間鍛造、プレス(曲げ、打ち抜き)、
カシメ、圧入、メッキ、
表面改質(浸炭、窒化処理)等
3、ソフト磁性部品の品質管理
電磁弁、EFI、ABS等コア、
マイクロモーター部品、リレー、
ムーブメント、VCMヨーク等
1、測定範囲 0.005~30[Oe]または[A/cm]
7レンジ切替
2、磁力検出 ロックインアンプ方式
3、試料寸法 最大H25×W50×L50
4、再現性 1%/FS以内(試料φ10×L50㎜)
5、測定値表示 デジタル3 1/2桁
6、測定時間 約15~30秒
7、電 源 AC100V 60VA
8、重 量 計測部 7㎏、試料コイル部 19㎏